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地鎮祭・上棟式・竣工式 計画書作成例

項   目 内    容 ページ数
基礎知識 用語 47
しきたりなど
神事の流れ
計画の仕方
地鎮祭 住宅 31
一般
古井戸
上棟式 木造 32
RC造
鉄骨造
立柱式 立柱式行事 7
定礎式 定礎式 18
定礎銘 
竣工式・落成式  竣工式 19
落成式
計画書作成 計画書雛形 83
手元資料
チェックリスト
計画書の作成例(地鎮祭)
感謝状・挨拶の例など   6
  (司会の要領も含まれています)  
  合   計 243
2)一般工事編

a.地鎮祭について
地鎮祭は、「とこしずめのまつり」とも言い工事着手前に執り行い、土地の神々の霊を鎮め、敷地の穢れを清め祓って、永遠の加護と安全成就を祈願するものである。俗に「地まつり」とも言う。上棟式、竣工式と並び建築の三大祭式のひとつである。
その中でも地鎮祭は最も祭式の意味が重いと考えられており、他の祭式と比べ省略されることが少ない。不浄を忌み、物心とも清らかであるということは古来より大切にされ重んじられてきた。神職による「清祓」はこの清浄を期する「祓い清め」の象徴的表現である。建設の場となる土地がこれによって浄化される。

また、公共工事では、通常地鎮祭といわず起工式と名付けて、神事は執り行われず、式典のみを行う。ただし、起工式であっても「地鎮の儀」と同じ内容の行事を行う場合もあり、その場合は「起工の儀」などと呼ぶ。儀式の内容は、「地鎮の儀」と同じである。
さらに、公共工事では地鎮祭と同じ意味で「安全祈願祭」とすることがある。地鎮祭と同じく工事着手前に執り行い、着工に至ったことを喜び工事の順調な進捗と安全を祈願するものである。ただし「安全祈願祭」では、「地鎮の儀」を省くのが普通である。

b.起工式について
本来地鎮祭と起工式は別々の祭祀であった。このことからまず地鎮祭があって、次に起工式に進むべきものであったと考えられる。地鎮祭と起工式を一本で進めることが多い現在では、起工式の中に「切麻散米」の儀を入れて、これをもって地祭りとし、鍬入れの儀は起工を表すものとしているのではないだろうか...こういう例が多くみられる。ちなみに新宮殿の式次第では四方祓い(切麻散米)を地鎮の儀の中に含めている。

本来、起工式では「鍬入れの儀」などの地鎮行事を行わないのが普通であるが、今日では起工式を地鎮祭と同じ意味に考えて地鎮行事を行うこともあり、この場合は「起工の儀」と呼ぶ。
起工行事を行う場合の祭神は
大地主神(おおとこぬしのかみ)
手置帆負命(たおきほおいのみこと)
彦狭知命(ひこさしりのみこと)
産土大神(うぶすなのおおかみ)
となる。
起工式の式次第は「地鎮の儀」のところが「起工の儀」となる。
「起工の儀」を行わない場合は「清祓」に続いて「玉串奉奠」となる。

c.安全祈願祭
官庁工事などでは、起工式といわないで「安全祈願祭」と名付けて、起工式の神事のみ(地鎮の儀は行わない)行うことがある。主催は施工者となる場合が多い。

d.地鎮祭の式次第
地鎮祭の式次第について、「地鎮の儀」の前後は上棟式・竣工式などと同じである。「閉式」の後、「神酒拝戴」を行う場合がある。

e.地鎮の儀
起工式は工事着手の前に行う儀式であるが、今日では地鎮祭と同じように呼ばれることがある。
「地鎮の儀」のかわりに「起工の儀」として、鎌、鍬、鋤を使った儀式が行われる。

地鎮の儀は、苅初の儀、穿初の儀、鎮物埋納をはさみ、鍬入の儀の3つの儀式で構成される複数の儀式の集合体である。
(注):「切麻散米」は「清祓の儀」または「四方祓の儀」とする場合もある。
(注):「地鎮の儀」は「鍬入れの儀」とする場合もある。
(注):「閉式」のあと「直会」もしくは「神酒拝戴」と書く場合もある。
地鎮の儀
苅初の儀→ 地鎮の儀の最初の儀式。
     設計者が盛砂に向かって、三度斎鎌で草を刈る所作をする。
穿初の儀→ 建築主が盛砂に三度斎鍬を入れる所作をする。
斎鋤の儀→ 施工者が、盛砂に向かい三度斎鋤で土をすくう所作をする。
鎮物埋納→ 斎主が地鎮の儀の際に鎮物を埋納する儀式のこと。
以下省略


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